チャチャチャのフォワードロックの正確な形

 

皆さん、こんにちは。

玉村ダンススクールの山田圭一郎です。

本日は、チャチャチャのロックに関してのお話です。

 

チャチャチャはルンバと同じような種目です。

しかしルンバに比べると、動きが早く、そしてロックやシャッセといったルンバにはほとんど見られないアクションがあるのが特徴です。

今回は、その最たるもの、チャチャチャのロックについて掘り下げていきます。

 

チャチャチャのフォワードロック(前進しながらロック)やバックワードロック(後退しながらロック)する形は、正確に踊ると非常に美しいです。

しかし、曲や動きが速いため、ついつい流して適当に踊ってしまいがちです。

多くの人が適当に踊るアクションを美しく踊ると、人よりも美しいダンスを踊ることが出来ますね。

 

では、フォワードロックをするときの具体的な注意点です。

 

まず左右どちらかの足を前進します。

その際、つま先の向きは進行方向に真っ直ぐか、ほんの少し(16分の1回転=22.5度)外側に開きます。

角度は些細な差なのでアバウトでもOKですが、内側に回転させることだけは避けましょう。

足の裏はかかとからつま先まですべてが接地しているようにしましょう。

 

そして次に、もう一方の足を前進した足の後ろに交差させます。

前進した足の膝の後ろに、交差した足の膝が接触するようにします。

後の足の膝は十分に曲げていないと膝同士が接触できないのでご注意を。

 

その時、後ろ足のつま先の向きは前の足に対して90度角度がついた状態にしましょう。

つまり、ほとんど真横に向かってつま先が向きます。

そうすることで、前足のつま先が正面に向き、後足のつま先が真横に向いている状態が出来ます。

 

すると腰(骨盤)の向きはどうなるかというと、両方のつま先の向きの丁度中間に位置しようとします。

つまり、大体斜め45度の角度を腰が向くことになります。

前足・腰・後足が、正面・斜め・横を向くことになります。

ロックした時の足腰の向き

 

そして最も重要なポイントが、後ろ足のかかとがしっかりと浮いている状態を維持する点にあります。

つまり、後ろの足は、ボール(母指球)が地面にしっかりと設置していて、ヒールはしっかりと上がっている状態になります。

前足が足の裏全体が接地していて、後足がボールのみ設置している状態になりますね。

 

この状態でロックが完成です。

そして最後に後足のヒールを下ろさないように前足を一歩踏み出せばフォワードロック(合計3歩)の完成です。

 

いい加減なロックをしてしまうと、一見激しく踊っていたとしても、ダンスの質を疑われてしまいます。

正確なロックを心がけて、品質の高いダンスを目指しましょう。

 

<<<ひとこと>>>

今回、フォワードロック(前進ロック)は、合計3歩のステップです。

秒数にして2秒程度程度のステップですが、言葉で示すと膨大な量になりますね。

本当はバックワードロック(後退ロック)もご説明したかったのですが、時間の関係でまた今度。