練習しに行こう
上達を目指しているのならば「せっかく社交ダンスを習ったんだし、教わったことを練習したいなぁ」と思うのは当然です。でも練習するには(一部の大富豪を除き)家じゃ狭すぎますよね?そのために、社交ダンス専用の練習場というものが存在します。
上達するための3ステップ
社交ダンスに限らずすべてのダンスに言えることだと思いますが、上達するためには3つの段階をクリアしなければならないのです。その3ステップとは以下のとおりです。
- 自分の間違いに気づく
- 考えて解決できる
- 考えずにできるようにする
上記の3段階を経て、初めて「うまく踊れるようになった」というべきでしょう。ではそれぞれのステップについて詳しく説明していきましょう。
1.自分の間違いに気づく
まず、どこがおかしいか気づかないと直すことができません。自分の踊りの何がどう間違っているか知ることが大前提です。
ただし、それだけでは実は足りないのです。たとえば、先生にあなたの踊りのどこがどのように間違えているか指摘されたとします。その時「へー。」では直らないのです。「あぁ、確かに!」でないと。
「へー、そうなんだ。」と思った場合、直ったとしてもすぐに再発してしまいます。つまり同じ過ちを繰り返してしまうのです。これは、自覚がないからです。いくら間違いを指摘されても、自覚がないと正確にダメなポイントを把握できないのです。
先生の指摘に対して「あぁ、確かにその通りだな。」と自覚できれば、直すことは造作もないことです。
2.考えて解決できる
自分の間違いを自覚できたら、次の段階です。そのダメだったポイントを解決しましょう。どのようにダメだったかが明確であれば、同時にどのように直すかも明確になっているはずです。頭で考えてそのポイントに集中しながらしっかりと直して踊りましょう。最初のうちは急には直らないかもしれませんが、今の踊りはどのように良かったのか、どのように悪かったのかをしっかりと自覚、分析しながら踊りましょう。
ほとんどの人は、多くの場合ここまではしっかりとやります。レッスンでもここまではしっかりとやるはずです。しかし問題はこれからなのです。
3.考えずにできるようにする
人間の脳は、同時に複数のことを行うことはできますが、同時に複数のことを考えることは出来ません。右手で丸を書きながら、左手で三角は書けないのです。
「歩きながらケータイ見れるじゃん!」「階段をのぼりながら本読めるよ!」と思った方、残念でした。それは歩くこと、もしくは階段をのぼることを考えずにできているからなのです。
たとえば、複数のことを同時に考える場合、一方を考えているともう一方はないがしろになっているはずです。つまり、同時に複数を考えながら行うことはできないのです。
ここでダンスについて考えてみましょう。2ステップめの考えて解決できるようになったとします。しかし、複数同時に考えると、片方がもとに戻ってしまうのです。そこで、体に覚えこませる必要が出てくるのです。
やり方には根気と集中力が必要です。何度も何度も集中しながら考えて修正することを繰り返すのです。すると、気づかないうちに体に染みついているのです。これは焦ってはいけません。繰り返しの地道な練習が必要なのです。
上手な人は体に染みついている
結局、上手か下手かは、どれだけのことが体に染みついているかによるのです。
ただし、時間の限られたレッスンの中で体が覚えるまで繰り返しこなすのはなかなか大変です。そこで、2ステップめまでを宿題として持ち帰り、練習場で3ステップを達成するのが効率の良い上達方法なのです。
先生に同じことを繰り返し注意される人は、2ステップめまでしかこなせてないからですよ。練習場で体にしみこむほど練習をしましょう。
練習場の利用方法と注意点
社交ダンスの練習場は全国各地に存在します。多くの場合、入場料を支払えば、限られた時間もしくは営業終了までずっと自由に練習し放題です。営業終了までという練習場のほうが多いです。
多くの人が利用する練習場です。きちんとマナーを守って利用していただきたいと思います。いくつか代表的なマナーを紹介します。
現在かかっている種目以外を練習する方は踊っている方の邪魔にならないように端で練習しましょう。特に、スタンダード種目がかかっているときにラテン種目を真ん中で練習したり、その逆をしたりするのは非常に迷惑なのでやめましょう。
場所によってはレッスン行為を禁止している練習場もあります。他の人を指導してよいかどうかは、各練習場にお問い合わせください。
マナー違反で一番多く見受けられるのが大声で喧嘩をしているカップルです。まさかと思うかもしれませんが、必死で練習しているとエキサイトしてくる人が結構いるのです。喧嘩をするなとは言いません。喧嘩や言い合いは、周りの迷惑にならないように気を付けましょう。
女性のシューズのヒールカバーは必ず着用するようにしてください。床を傷つける原因となります。
椅子を占拠するのはやめましょう。多くの練習場では、休憩のための椅子が用意されています。しかし、荷物を置くなどして占拠してしまう方が多く見受けられます。みんなが気持ちよく使えるように、荷物は椅子の下に置くなど、節度ある使い方を心がけましょう。
その他、みんなが気持ちよく利用できるように大人の対応を心がけてください。その他のルールは、各練習場にしたがってください。