ルンバとは?

社交ダンスを習うことになり、早い段階で覚えることになるであろうルンバ。さて、ルンバとは一体どういう踊りなのでしょうか?

ルンバの歴史

ルンバとは、キューバのアフリカ系住民から生まれたラテン音楽です。アフリカの神々にささげる黒人の宗教音楽から派生した郷土の娯楽音楽です。それがアメリカやヨーロッパに渡って社交ダンスのルンバが生まれました。当時は、リズムの1拍目から踊り始めるスクエアルンバと、2拍目から動き始めるキューバンルンバに分かれていましたが、1962年に英国教師協会が正式にキューバンルンバをルンバの基礎として採用したのをきっかけに、社交ダンスのルンバは暗黙のうちにキューバンルンバと認識されるようになりました。

ルンバってどんな踊り?

ラテンアメリカン種目の一つで、ルンバと呼ばれている種目はどのようなダンスなのでしょうか?リズムは4拍子で2拍目に弱いアクセント、4拍目に強いアクセントがあります。競技ダンスでは主に3種目目で踊ることが多いです。

ルンバは滑らかでゆったりした動きが特徴のダンスです。愛を育むようにと表現されることもあります。ラテンアメリカン種目の中で最もゆったりとしていて、ステップとしては一番覚えやすいこともあり、ラテンアメリカン種目の中では最初に学ぶことが多いです。基礎を学ぶためにはもってこいの種目ともいえます。

社交ダンスでは、フロア上を反時計回りに回るというルールがあります。このルールをLOD(ラインオブダンス)と呼びます。この交通規則を守らないと、他のカップルと交通渋滞が起こったり、衝突事故のもとになります。しかし、ルンバはLODに関係なく主にその場で留まって踊ることが多い種目です。

カウント(タイミング)の取り方は拍数で数えます。2から始まるように「2341、2341、、、」と数えることが多いです。これは、1拍目から踊り始めるスクエアルンバと異なり、2拍目から動き出すことが多いためです。他にも、半拍(0.5拍)を表す&(アンド、エンド)や、1/4拍を示すa(ア)というカウントもあります。

実際に見てみよう

では、実際にルンバがどのような踊りなのか見てみましょう。

まずこちらの動画をご覧ください。とあるサークルのルンバの紹介動画です。

ルンバの基本的で簡単なステップを解説してくれています。ルンバの基本的なリズムの取り方についても触れてくれています。動画に合わせてステップ名やリズムが明記されていて非常にわかりやすいです。

では、すごく上手な人たちがルンバを踊るとどのようになるのでしょうか?次は、世界ファイナリストのリカルド・コッキ&ユリア・ザゴルチェンコ組(Riccardo Cocchi & Yulia Zagoruychenko)のルンバのデモンストレーションをご覧ください。

ゆっくりなのに早い!!そしてセクシーですね。動きがずっと途切れないように滑らかに動き続けています。簡単そうに見えてなかなかできない動きです。そして二人の一体感が愛のある雰囲気を出しています。

このカップルは、非常に小柄なカップルです。最後の挨拶をするときの回りの観客との身長差を見てください。観客の方々の方が大きいかもしれません。こんな小柄でも、あんなに大きな踊りが出来るんですね。

では次に、競技会の様子をご覧ください。これは2011年に大阪で行われた日本のプロA級の試合の様子です。

競技会は複数人で同時に踊り競い合います。この動画は決勝戦の様子です。ゆったりとした動きの中に素早さがあふれています。これだけの人数がいると、どのカップルを見たらよいのか迷ってしまいますね。

いかがでしょうか?ルンバの雰囲気はつかんでいただけましたか?