ワルツとは?
社交ダンスに様々な種目が存在します。そのひとつにワルツという種目がありますが、ワルツって一体どんな踊りなのでしょうか?
ワルツの歴史
ワルツは、オーストリアやドイツで13世紀ごろから農民の間で踊られていたヴェラーというダンスが起源とされています。ヴェラーという踊りは、男女が体を接しながら回るという踊りでした。ところが、けがらわしいという理由で法的に禁止されていました。これが農民の間でひそかに踊り続けられていて、16世紀に都市に伝わりました。市民たちは、農民のような激しい動きは好まず、だんだんと品格化していき、現在のワルツに至ります。
ワルツってどんな踊り?
スタンダード種目の一つで、ワルツもしくはスローワルツと呼びます。ワルツは、日本では一般的にスローワルツの事を指しますが、海外ではウィンナーワルツのことを指します。3拍子のリズムで、1拍目にアクセントがあります。日本語で円舞曲と表記されるように、回転が多く優雅なのが特徴です。競技ダンスでは1種目目に踊ることが多いので、そのカップルの踊りの第一印象を決める大切な役割を果たします。リズムに合わせてゆったりと大きく上下動(ライズ&ロアー、ライズ&フォールと呼ばれる)し、波のよう踊ります。スタンダード種目の中では、一番最初に習うことになるでしょう。
実際に見てみよう
では、実際にワルツがどのような踊りなのか見てみましょう。
まずこちらの動画は、とあるサークルのワルツの紹介動画です。
ワルツの基本的で簡単なステップを解説してくれています。ワルツのリズムについても触れてくれていますね。動画に合わせてステップ名やリズムが明記されていて、非常にわかりやすいです。
では、もっとうまいひとが踊るとどのようになるのでしょうか?次は、現世界チャンピオン(2012年現在)の アルナス・ビゾーカス&カチューシャ・デミドヴァ組(Arunas Bizokas & Katusha Demidova)のワルツのデモンストレーションをご覧ください。
さすが世界チャンピオン!!優雅で美しいですね。非常に難しいステップも、とても簡単そうに見えてしまうのが世界チャンピオンの実力でしょうね。
では次に、競技会の様子をご覧ください。これは2011年に大阪で行われた日本のプロA級の試合の様子です。
競技会は複数人で同時に踊り競い合います。一組だけで踊るデモンストレーションとまた雰囲気が異なりますね。さすが日本を代表するトッププロの先生方。みんな上手くて、素人目には誰が特に上手いのか分からないのではないでしょうか?
ワルツの雰囲気はつかんでいただけたでしょうか?