あなたが踊る目的は?
あなたは社交ダンスに少なからずの興味を持ってこのページを見てくれていると思います。ではここで私からの質問です。「あなたはなぜ社交ダンスに興味を持ったのでしょうか?」
最初は目的なんてない
皆さんが社交ダンスをやろうと思ったきっかけは何ですか?友達に誘われたから?ダンス教室の看板を見かけたから?誰かが踊っているのを見て踊りたいと思ったから?それとも何となく?皆さんは多少なりとも何かきっかけがあって社交ダンスをしているのではないでしょうか?
ところが「社交ダンスは何のためにやってますか?」と聞かれて、はっきり答えられるでしょうか?多くの場合、社交ダンスを始めるきっかけはあっても目的は無いんです。やってみたはいいけど、何のためにやってるんだろう?ってことです。
そこで皆さんに提案です。目的をもちましょう!目的をもつと、どんなイイことがあるのでしょうか?
目的をもつことのメリット
社交ダンスを習う目的をもっていると、モチベーション(やる気)が上がります。何となく始めて何となく続けていると、モチベーションが下がる時期が早々に来ます。せっかく習って少しずつ上達しているのに、モチベーションが下がってダンスをやめてしまうのはもったいないですよね?
目的があると目標がはっきりするのです。例えば、試合に出るという目的がある人は前回出た試合よりも良い成績をとる!という目標が出来ます。人前できれいな踊りを披露したいという人はデモンストレーションに出たい!という目標が出来ます。人に教えられるほど上手くなりたいという人はダンスのインストラクター試験を受けたい!という目標が出来ます。もちろん、漠然と上手くなりたい!というのもOKです。昨日出来なかったことを今日出来るようにしたい!というのもれっきとした目標ですからね。
目的のある人は上達するのが早くなります。何かをしたい!という欲求が人を成長させるからです。何となくやっていると欲求がわかないので成長もそれなりなんです。
目標を達成した時に「頑張ってきて良かった!」と感じ、もっともっと社交ダンスが楽しくなることでしょう。
どんな目的があるの?
では、具体的にどんな目的があるのでしょうか?多くの目的がありますが、王道はなんと言っても競技会とデモンストレーションでしょう。
競技会は人との競争です。あなたの上手さはこの程度です、と具体的に数字で出てしまいます。負ければ悔しいですし、勝てばうれしいです。以前の自分よりも良い成績を取りたい!あの人たちには負けたくない!と、誰しもが思うでしょう。誰かと競うことで切磋琢磨するわけです。
デモンストレーションは自分との戦いです。誰かとの競争ではないので、数字で明確に上手さが判断できるわけではありません。しかし、難しいステップをきれいに踊れた時や、間違えずに踊れた時のうれしさは、一言では言い表せないものがあります。人前って緊張するんですよ(笑)
他にもたくさんの目標がありますが後日掲載することにしましょう。
目標を定めると、先生の教え方も変わる!?
さて、目的を定めることで様々なメリットがあるのはご理解いただけましたか?今まで様々なメリットについてお話してきましたが、実はそれ以上のメリットがあるのです。皆さんが目的や目標を定めることによって、先生や先輩の教え方が変わるのです!それは一体なぜなのでしょうか?
社交ダンスにはさまざまな目的があります。例えば、たくさんのステップを覚えたいという目的をもっている人には、見栄えはさておき、ステップをたくさん教えることになるでしょう。競技会で勝てるようになりたいという目的をもつ人には、標準的なステップではなく、より勝てる可能性のあるステップを教えたり、他の選手よりもきれいに見える方法を教えるでしょう。
このように、状況によってアドバイスが変わるのです。限られた時間の中で皆さんに有益な情報を伝えるために、何のためにダンスをしているのかという目的をはっきりと先生や先輩に伝えましょう。
出来るだけ早く目的を見つけましょう
右も左もわからない最初はなんとなくで問題ありません。まずは社交ダンスの感覚になれてください。だんだんと慣れてきたら次なる目的を考えてみてください。
社交ダンスには、美しく踊るという共通の目的があります。目的が定まっていない場合、とりあえずきれいに踊ろうというスタンスになりがちです。はっきりと目的をもつことによって、効率よく上達するように心がけましょう。