一緒に踊るパートナーはどうすればいいの?
社交ダンスは2人で踊るものです。でも、いざ社交ダンスを始めたいと思っても相手がいなければどうにもなりません。では、相手がいない場合はどうすればいいのでしょうか?
状況によって相手が変わる
社交ダンスは様々なところで踊れます。ダンスパーティーやサークル、ダンス教室やダンスパブなどです。それぞれ、状況によって、パートナーの性質が異なります。具体的には、大きく分けて3種類に分類されます。
- 限られた範囲内の相手がパートナー
- 担当の先生がパートナー
- 決まった相手がパートナー
それぞれ、どのような特徴があるのかまとめてみましょう。
限られた範囲内の相手がパートナー
これは特定の相手がいない(と仮定する人を含む)男女が集まるとこういった状況になります。サークル、社交ダンス教室の団体レッスン、ダンスパーティー、ダンスパブなどがその代表です。この場合、パートナーがいなくても問題ありません。不特定多数の方がお相手してくれます。具体例を紹介しましょう。
ダンスパーティーでは、主催している先生やスタッフが一緒に踊ってくれますし、お客様として来ている方も声をかけてきてくれるでしょう。
ダンス教室の団体レッスンでは、担当の先生が順番で踊ってくれるでしょうし、生徒同士で踊ることもあるでしょう。もしくはシャドー(相手と組まずに練習すること)をする場合もあるでしょう。
サークルでは、サークル参加者同士で組むことになるでしょう。期間はまちまちです。一曲ごとに相手を変える場合もあれば、次のイベント(競技会や発表会)まで組んで踊ることになるかもしれません。状況によりけりですが、サークル参加者内であることは間違いないでしょう。
ダンスパブはダンスパーティーとほぼ一緒です。ダンスパーティーはたまにしか開催されないイベントで、ダンスパブはいつもやっているお店という違いだけでしょう。ダンスパブではスタッフが相手をしてくれます。お客様同士で踊ることも多々あります。
限られた範囲内の相手と踊るときのマナー
基本的に不特定多数の方がお相手をしてくれる時には、マナーをもって接しましょう。
- 誘われて露骨に拒否したり、いやな顔をしたりするのはマナー違反です。
- 上手な方には人気が集まるものです。もっと踊りたいと思っても特定の相手を独占するのは他の方の迷惑になるのでやめましょう。
- 種目を特定するのもNGです。誘われた種目が踊れない場合はお断りすればよいのですが、「この種目は踊れないから違う種目の時に来て!」というのはダメです。誘った相手にも都合があるのです。
- 相手に指導するのはもっての他です。不特定多数の方と踊るときは、相手と皆さんの立場は同等です。相手の踊り方が気になっても、ああしろこうしろと指導してはいけません。指導するのは、先生もしくは指導員の仕事ですから。
- ご夫婦や特定のカップルを組んでいる方を誘うときには、「お誘いしてもよろしいですか?」と相手の方に断りを入れるとマナー的に非常にGOODです。
- 嫌がっている相手を無理に誘うのはやめましょう。
マナーを守って様々な人と踊りましょう。
担当の先生がパートナー
これはダンスを教えてくれている先生が相手の時に起こる状況です。社交ダンス教室などで習う個人レッスン、担当の先生と披露するデモンストレーション、プロアマミックス競技会などが挙げられます。相手は担当の先生なので、先生以外のパートナーがいなくても問題ありません。
これらすべての場合で、担当の先生が付きっきりで指導し一緒に踊ってくれるので安心です。立場は同等ではなく、先生の方が上ですので、いくら気さくな先生であっても、いくら自分よりも若くても、きちんと敬意をもって接しましょう。
担当の先生と踊るときのマナー
人として目上の人と接する最低限のマナーをもって接してくれれば問題なしです。ときどき勘違いしている方もいますが、皆様はお金を出して習ってやっている「お客様」ではなく、先生の助言やアドバイス、指導を受けている「生徒」であることを忘れるとマナー違反です。意外と忘れがちなので注意してください。
決まった相手がパートナー
ご自身の旦那様や奥様、彼女彼氏、友人、もしくは全く関係の無かった他人でもかまいません。誰か特定の人と組むことになった場合、固定パートナーとなります。要するに、芸人でいうところの相方となるわけです。誰か固定のパートナーがいる場合、どこに行っても安心して踊れることになります。
個人レッスンを受ける場合、個人の技術を高めるために、一人で受けてもよいでしょうし、カップル(2人)で教わることもできます。
団体レッスンでは個々として扱われますので、固定パートナー以外の人とも差別なく踊る必要があります。
ダンスパーティーに行っても、決まった相手と踊れますし、他の方と踊ることももちろんOKです。
ダンスパブでもダンスパーティーと同様ですね。固定パートナーとも他のお客様ともスタッフとも踊れます。
サークルに参加している場合は、サークルの指示に従いましょう。固定のまま集中して踊ることが出来る場合もありますし、別々な相手と一時的に組むことになる場合もあります。
デモンストレーションに出るにも、練習相手と出演することが出来ます。
固定カップルを組んだ時に最もメリットがあるのが、一般の競技会に出れるということです。一般の競技会では、不特定多数の方と出場することは原則できません。登録したパートナーと出ることになります。
プロの先生はアマチュア競技会に出場することが出来ないので、担当の先生と競技会に出場したいと思ったら、プロアマミックス選手権を選択するしかありません。プロアマミックス選手権というのは、カップルのうち、どちらか一方がプロであるカップルが出場できる競技会です。詳細は後日お伝えします。
となると、一般の競技会に出場したいなら、特定の相手を探さなければなりません。特定の相手は人づて出会ったり、インターネットであったり、雑誌の募集であったり、様々な方法で探すことが出来ます。相手の探し方は後日お教えしましょう。
決まった相手と踊るときのマナー
決まった相手と踊るときに注意しなければいけないことは、相手と立場が同等であるということです。人が二人集まれば、どちらかが上手く、どちらかが劣ることになるでしょう。いくら相手の方が自分より劣っている(と感じる)からと言って、あれこれ指導すべきではありません。指導するのは先生の役割です。カップル同士で言い合えば、必ず喧嘩になること間違いなしです。相手を尊重する気持ちは必ずもつようにしましょう。
結果、どのようなパートナーがいいの?
人にもよるとは思いますが、私がオススメするのは、固定パートナーを見つけるということです。そうすれば、どのような状況でも踊ることが出来ますし、相手と切磋琢磨しながら技術的に磨かれます。
パートナーを探すのは非常に大変だとは思いますが、いろいろとメリットがありますので探してみましょう。
しかし、固定の相手がいなくても、単身でどこに乗り込んでも社交ダンスは踊れる状況になっていますので、心配なくダンスを始めてみるとよいでしょう。