日本人がフリーハンドを動かせない理由と、動かし方の基本

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皆さん、こんにちは。

玉村ダンススクールの山田圭一郎です。

 

本日は、ラテンアメリカン種目のフリーハンドに関してのお話です。

 

■そもそもフリーハンドって何?

まずフリーハンドとは、使っていない方の腕のことです。

 

ワルツやタンゴなどのスタンダード種目を踊るとき、ホールドと呼ばれる決まった組み方をするため、男女共に両腕の位置が決まっています。

ところがルンバやチャチャチャなどのラテン種目を踊るとき、相手と組んでいる手は両手とは限りません。

片手だけで組むこともあれば、両手を話して踊ってしまうこともあります。

 

相手と組んでいる方はある程度決まった動き方しか出来ませんが、相手と組んでいない方の手はどうにでも動けてしまいます。

一般的には相手と組んでいない方の手は自由に動かすことが許されています

ところが、この「自由に」というのが多くの日本人を困らせています

 

■なぜ日本人はフリーハンドで困るのか?

日本人に対するこんなジョークが話題になっています。

 

あるアメリカの自動車会社が、ロシアと日本の部品工場に以下のような仕事の発注をしました。

「不良品は1000個につき1つとすること」

数日後、ロシアの工場からメールが届きました。

「不良品を1000個に1つというのは、大変困難な条件です。期日にどうしても間に合いません。納期の延長をお願いします。」

数日後、日本の工場からもメールが届き、それにはこう書かれていた。

「納期に向けて作業は順調に進んでおります。ただ、不良品用の設計図が届いておりません。至急に送付して下さい。」

 

これは日本人の気質をよく表しているいるなぁと感心します。

日本人は決まっていることを正確にこなすことは出来ても、融通の利かない民族なのかもしれません。

フリーハンドで言うと「教えてもらったところは動かせるけど、教えてもらっていないところはどうしたらいいのか分からないので動かせません」ということですね。

 

そしてもう一つ、日本人のフリーハンドを苦しめるのが語彙の豊富さだと思います。

「えっ?言葉の豊富さがフリーハンドに関係あるの?」

大いにあります。

 

例えば英語圏の方々は語彙がとても少ないのです。

それを補うように身振り手振りや語気の強さなどで感情を表現します。

その為、相手に伝える動作がはっきり明確です。

感情の表現も豊富です。

 

一方日本人はというと、言葉で全てが伝わってしまうと思いませんか?

身振り手振りは必要なく、全て言葉の羅列で意思を伝えることが出来てしまいます。

しかも、意思を伝える側ではなく、聞き取り手の技量も問われます。

 

太郎「これあげます。」

花子「いえいえ、悪いですよ。結構です。」

 

これ、花子さんは欲しいのか欲しくないのか、微妙ですよね。

”伝える”ことよりも”察する”ことに長けている文化とも言えますね。

 

■それでも相手に伝えなければ!

このように、語彙や察することが得意な日本人は、身振りで相手に伝えることが、他の民族に比べて苦手なのかもしれません。

ですが、見ている人に何かを伝えるのがダンスですからね。

出来ないとは言っていられません。

そこで、フリーハンドを動かすための基本的な設計図を示したいと思います。

 

■具体的な直し方

では具体的にどのように動かすのでしょうか?

今回は、「開き方」と「閉じ方」について触れてみたいと思います。

 

その前にまずフリーハンドが動く原理についてです。

フリーハンドが動く原理は「デンデン太鼓」と一緒です。

デンデン太鼓

太鼓の軸の部分を回すと、少し遅れて紐とおもりが回転します。

そして軸の部分が逆回転を起こすと、紐が太鼓に衝突したのち、反対側に回転を始めます。

これを人間の身体に置き換えると、「体幹が回転することにより、少し遅れて手が動き出す」ということになります。

エネルギーは身体の中心から外側に順番に伝わるということです。

 

それでは手の開き方の説明です。

今回は、左足から右足に体重移動した時の右手を想定しましょう。

 

左足から右足に体重移動をすると背骨が右に移動します。

この時右手は身体に対して取り残されるので、縮まった状態になります。

そして時間差で腕が右に移動し始めます。

この時、身体の中心からエネルギーが伝わるので、移動する順番は、肩、肘、手首、手の甲、各指の第二関節、各指の第一関節、最後に指先、という順番になります。

指先まで伸びきった瞬間に、手の開きは完了です。

 

今度は手の閉じ方についての説明です。

先ほどの続きで、右足から左足に体重移動をした時の右手を想定しましょう。

 

現在は手が開かれています。

この状態で右足から左足に体重移動をすると背骨が左に移動します。

この時右手は背骨と同様に左に移動します。

ただし、身体の中心からエネルギーが伝わるため、まだ腕は広がったままです。

その後、時間差で腕が縮み始めます。

縮み始める順番は、広げる時と同様に、肩、肘、手首、手の甲、各指の第二関節、各指の第一関節、最後に指先、という順番になります。

指先まで胴体に巻き付くように閉まったら手の閉じは完了です。

 

■注意点

人間の関節は反対側に曲げられないことが殆どです。

開くときは関節の曲げられる方向の都合上、自然に開くことが可能です。

しかし閉じる時には注意が必要です。

 

何度も言いますが、身体の中心からエネルギーが伝わります。

しかし関節の都合で、特に閉じるときに、指先から閉じてしまいがちになります。

まずは肘を少し捻って、手首よりも先にしまうことが出来るように注意してください。

 

■まとめ

フリーハンドは決まりが無く文字通り「自由」であるにもかかわらず、ダンスの印象を大きく左右するものです。

例えるならば服装と同じです。

 

・自由であるため、制服の様に束縛はしたくない。(決められた動き方ではみんな一緒になってしまう)

・自分に似合う服が、相手に似合うとは限らない。(誰かに似合う動かし方が自分に似合うとは限らない)

・着せられた服ではなく、自分で着たい服を選んでファッションセンスを磨く。(自主的に動かそうとしないと自分らしい動きは生まれない)

 

私たち先生がフリーハンドの動き方を支持するのは簡単です。

ですが、自主的な動き方の個性を生み出すために、皆さん自身が頑張らなければならないのがフリーハンドの難しさでしょう。

まずはダサくてもいいので、率先して自主的に動かすことから始めましょう。

 

<<<ひとこと>>>

暖房が欠かせない季節になりました。

暖かいけど乾燥するんですよね。

もうすでに指先がボロボロです。

見かねた生徒さんがハンドクリームを下さいました。

これで毎日ケアせねば!

 

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