私たちの指導内容– 何を教えてもらえるの? –

目次

当スクールで学べること

1. フィガーを学ぶ

社交ダンスの第一歩は、ひとつひとつのステップを丁寧に理解し、正確に身体で表現できるようになることです。
当スクールでは、「足をどこに出すか」だけではなく、「いつ、どのように、どんな重心で」出すのかまで細かく指導します。

指導内容の具体例:

  • スタンダード種目では、ナチュラルターンやリバースターンといった基本の回転ステップの中で、進行方向・回転軸・ライズ&フォールのタイミングを丁寧に分解して指導します。
  • ラテン種目では、クカラチャやロックステップなどの反復動作を通じて、ヒップアクションや上体のコントロールも含めた動きの全体像を学びます。
  • 男女で異なる足順と役割(リーダー・パートナー)をしっかり分けて説明し、互いの動きを理解しながら進めます。

講師の声かけ例:

圭一郎先生

今の1歩、右足を“置いた”だけになってるので、“押して出す”感覚にしてみましょう。

松浦先生

1・2・3の“2”で止まってしまっているので、“3”でしっかり体重を移動させましょう。

2. ルーティンを学ぶ

単体のステップがある程度踊れるようになったら、それらをつなげて流れのあるルーティン(複数ステップの組み合わせ)を踊れるように指導します。
ルーティン構成では「方向転換」「相手との間合い調整」「音楽との一致」など、より実践的な要素が加わります。

指導内容の具体例:

  • 例:リバースターン → ホイスク → シャッセ → ナチュラルスピンターン などの基本ルーティンを構成し、反復練習。
  • ルーティンの中で何度も出てくる“戻るポイント”や“動きの切れ目”などに注目し、失敗しやすい箇所を丁寧に整理。
  • カウント練習 → シャドー練習 → 音楽練習 → ペア練習と段階的に習得。

講師の声かけ例:

佐々木先生

今のシャッセの終わり、相手との距離が詰まってしまっているので、1歩分引いてナチュラルターンにつなげましょう。

智恵先生

ルーティンの流れが“ただ覚えた順番”になっているので、方向と動きの“目的”を意識しましょう。

3. アマルガメーションを学ぶ

ルーティンをいくつも習得した後は、それらをつなぎ合わせて“1曲全体を通して踊る”アマルガメーション(Amalgamation)という表現技術へ進化します。
構成力・即興力・音楽表現力が求められる段階です。

指導内容の具体例:

  • 複数のルーティンを音楽構成(イントロ/Aメロ/サビ)に合わせて自由に組み替え、「1曲のストーリー」として踊れるように構成します。
  • 講師が構成したアマルガメーションの例を提示し、それに沿って踊ってみる → 自分用に微調整 → 自主的な構成づくりに進む流れ。
  • 表現力に応じて、強弱や間の取り方を調整し、音楽の盛り上がりと一致させるトレーニングも行います。

講師の声かけ例:

彩子先生

ここで回転を2回連続で入れることで、サビの盛り上がりを視覚的にも出しましょう。

雅吉先生

ここは音楽が落ち着くので、ムーブメントを小さく、静かに踊ることで“引き”が生まれます。

4. 社交ダンスの基礎知識と文化を学ぶ

踊るだけでなく、背景を知ることでダンスがもっと楽しくなります。
種目の歴史・リズム・特徴・ルールなど、知識として理解することで表現の幅が広がります。

指導内容の具体例:

  • ワルツはヨーロッパの宮廷文化にルーツがあり、3拍子で“流れるように”踊るのが特徴
  • ルンバやチャチャチャはキューバ発祥で、“地面に根差すような動き”や“切れ味のあるステップ”が魅力
  • 男性と女性の“役割”の意味(主導と応答)や、ペア文化としての礼儀作法なども紹介

講師の声かけ例:

圭一郎先生

このルンバの動きは、言葉のない会話だと思ってみてください。“一歩引いて、相手を誘う”ような感覚です。

5. 美しく踊るためのテクニックを学ぶ

見た目の美しさ、機能的な正しさ、そして感情を表す表現技術を合わせて指導します。
見本を見るだけではわからない“細部の工夫”を丁寧に言語化しながら伝えます。

指導内容の具体例:

  • 姿勢:重心の安定/頭の位置/肩甲骨の広げ方/軸の維持など
  • ホールド:肘の角度/手の添え方/背中の張り具合/男性の“包み込む力”
  • リード&フォロー:視線/プレッシャーの使い方/手ではなく“体幹で伝える”技術

講師の声かけ例:

彩子先生

背中からホールドを支える感覚を持つと、手の力が抜けて自然になります。

智恵先生

フォローする側も“ただついていく”のではなく、“感じて動く”主体性が必要です。

6. 音楽に合わせた表現力を学ぶ

「ステップ通りに動くだけ」で終わらせず、「音楽を“感じて”踊る」段階へ。
音楽とダンスの一体感を体験することで、“踊る喜び”が格段に増します。

指導内容の具体例:

  • リズムの取り方(4拍子・3拍子・シンコペーションなど)を実践しながら体感
  • フレーズ単位での“入り方”“抜け方”の練習(どこから踊り始めるか?)
  • 曲のストーリーに合わせた“強弱”“緩急”“間”の使い分け

講師の声かけ例:

松浦先生

ここは1拍分“ため”を作って、次の1歩に気持ちを乗せてみましょう。

佐々木先生

無音の空間にも“感情”を込めると、見ている人に伝わりますよ。

7. フィジカルトレーニングを学ぶ

身体が整ってこそ、美しく・安全に・安定して踊れます。
日常生活にも活きる身体操作力を育てていきます。

指導内容の具体例:

  • 体幹トレーニング(ドローイン/片足バランス/壁背伸び)
  • 股関節・肩甲骨の可動域を広げる動的ストレッチ
  • 足裏の感覚を高めるバレエ的トレーニングやターンアウト練習

講師の声かけ例:

雅吉先生

体を“引き上げる”感覚を持って踊ると、見た目も安定感も一気に変わります。

8. メンタルトレーニングを学ぶ

心が整ってこそ、踊りに感情が宿ります。
緊張、不安、自信のなさなどもレッスンの中で一緒に乗り越えていきます。

指導内容の具体例:

  • 呼吸法・ポジティブな言葉がけによる集中力の高め方
  • 「できたこと」にフォーカスして自信を育てる声かけ
  • 発表会前の緊張対策・自己肯定感を高める簡易カウンセリング的アプローチ

講師の声かけ例:

圭一郎先生

できないことを見つけるより、できたことを毎回1つ覚えて帰ってください。

彩子先生

踊りは“完璧”じゃなくて“楽しい”が一番です。

このように、当スクールでは社交ダンスを「全身」「全感覚」「全人格」で学び、一人ひとりが“その人らしく”踊れるようになることを目指して指導しています。

ある日のレッスン内容をご紹介

「個人レッスンってどんなことをするの?」という声にお応えして、ある生徒さんの実際のレッスン内容をご紹介します。

個人レッスン編・ワルツ

この日は、スタンダード種目の王道「ワルツ」がテーマでした。

1. カウンセリング(約1分)

レッスンの冒頭では、まず講師が簡単なヒアリングを行います。

「何か質問はありますか?」
「前回のレッスン内容は習得できましたか?」

この日の生徒さんは、来月のミニパーティーで「ベーシックステップを一曲通して踊る」ことが目標。そのため、まずは前回までの復習から始めることになりました。

2. 前回までのステップ復習(約10分)

ここでは「ナチュラルターン」「リバースターン」「ホイスク〜シャッセ〜ナチュラルスピンターン」といった基本ステップをおさらいします。

  • カウントで2回通して練習
  • 実際の曲で2回踊ってみて、音楽とのタイミングや流れを確認

講師は細かく動きを観察し、「方向の切り替えがスムーズ」「足の引きつけが丁寧」といった良い点を伝えながら、「上体の回転が少し早めかも?」といった改善点もやさしく伝えます。

3. テクニック・基礎練習(約6分)

復習したステップの中で気になった部分を、ピンポイントで深掘りします。

この日のテーマは「ワルツ特有のライズ&フォールのなめらかさ」。
鏡の前で立ち方を整え、上体の伸びと足の送り出しを練習しました。

「上に“上がる”のではなく、床を押して“反発する”ようなイメージです」
そんな講師の言葉に、動きがふっと軽くなる瞬間が生まれました。

4. 新しいステップの予習(約6分)

この日は、次回挑戦予定の「ウィーブ・フロム・PP」の予習にも挑戦しました。

  • カウントで動きをなぞりながら、ステップの構造を解説
  • 生徒さんの体力や理解度に合わせて、無理なく丁寧に導入

「次はこれを入れて、踊りの幅を広げていきましょう!」と、前向きな気持ちになれるような声かけでレッスンを締めくくります。

5. クロージング(約2分)

最後に、今日のポイントを振り返ります。

  • 良かった点、改善点を簡潔にフィードバック
  • 「おうちでできること」として、姿勢やライズ練習の“宿題”を軽くお伝え

「今日はレッスン前に比べて、こんなことができるようになりましたね!」

「次回こんなテクニックを使って踊れるようにしていきましょう!」
生徒さんは笑顔で帰っていきました。

こんな方におすすめです

  • 自分のペースでしっかり学びたい
  • イベントに向けて短期間で仕上げたい
  • 苦手な部分をじっくり解決したい

当スクールの個人レッスンは、生徒さん一人ひとりの目標やペースに合わせて内容を組み立てています。
「誰かと比べず、確実に前進したい」――そんなあなたにぴったりです。

「体験レッスン」で、まずは雰囲気を味わってみませんか?

団体レッスン編・ルンバ

「実際のレッスンってどんなことをやっているの?」という方のために、ある日の団体レッスンの流れと内容をご紹介します。今回は、ラテンダンスの代表格「ルンバ」をテーマにしたレッスンの一例です。

1. はじめに(約3分)

レッスンは明るい挨拶から始まります。
連絡事項や休講のお知らせなどを簡単に共有したあと、今日のテーマを伝えます。

たとえばこの日は、「ルンバのヒップムーブメントを身につけよう」がテーマ。
ただステップを覚えるだけでなく、“どんな動きをどう使うか”まで丁寧にお伝えします。

2. 基礎練習(約12分)

まずは身体の準備と、今日のテーマに関する基礎技術を学びます。

  • 軽いストレッチと姿勢の確認からスタート
  • 骨盤の使い方や体重移動など、ヒップムーブメントの基本を解説
  • 全員で実践しながら、講師が一人ずつ見てまわり、アドバイスも行います

「この動きができると、踊りに深みが出ますよ!」
そんな未来の姿をイメージしながら、楽しく練習を進めていきます。

3. 前回までのステップ復習(約10分)

レッスンの中盤は、これまでに学んだステップの復習です。

  • カウントに合わせてシャドー練習(1人で動きの確認)
  • 音楽に合わせての実践
  • 実際にペアを組み、交代しながら練習します

講師はすべての生徒と一度ずつ踊り、それぞれに「良いところ」「改善ポイント」をお伝えします。
最後には、みんなに共通する注意点などを全体に向けて共有。質問の時間もしっかり確保します。

4. 休憩(約5分)

小休憩の時間です。
水分補給をしたり、個別に質問を受け付けたりする時間としてご利用いただけます。
時間になったら「では後半始めましょう!」ときちんと再開を宣言して後半が始まります。

5. 新しいステップの導入(約10分)

後半は、新しいステップの導入です。
この日は「オープンヒップツイスト」に挑戦しました。

  • カウントとステップ名を使った反復練習
  • 音楽に合わせてペアで実践
  • 講師と順番に踊りながら、その場でアドバイス

「最初は難しく感じても、段階を踏んで練習すれば大丈夫です!」
無理なく学べる工夫をたくさん取り入れています。

6. 通し練習(前回+新規ステップ)(約7分)

習ったステップをすべてつなげて、通しで練習します。

  • 一連の流れを音楽に合わせて反復
  • 講師ともペアになって確認
  • 全体での改善ポイントをまとめてアドバイス

ここで初めて「一曲を踊った!」という感覚を味わえる方もたくさんいます。

7. 本日のまとめ(約2分)

最後は、その日のレッスン内容を振り返りながら要点を整理します。

  • 今日できたこと/これからの課題を共有
  • 次回の予告もあるので、「また来たい!」気持ちを後押し

8. 終了のご案内(約1分)

最後に再度連絡事項を伝え、個人レッスンに興味がある方向けのご案内も行います。
そして、笑顔で終了のご挨拶。

「以上です。お疲れ様でした!」

こんな方におすすめです

  • はじめてダンスを習うので、流れを知ってから参加したい
  • リズム感や姿勢なども学べるのか気になる
  • 見ているだけで終わらず、自分でも踊れるようになりたい
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