タンゴの優雅なポーズはどう作られる?未経験でも“美しく見える”コツ

「タンゴって、ポーズが難しそう…」そんな不安を感じていませんか?
でもご安心ください。未経験の方でも“優雅に見える”タンゴのポーズは、基本を押さえれば誰でも始められます。
本記事では、姿勢の作り方からリズムへの乗り方、呼吸のコツまで、初めての方にもわかりやすく解説。
自宅でできる練習法や仲間との楽しみ方も紹介し、タンゴの第一歩を楽しく踏み出せる内容となっています。
体験レッスンに行く前に読んでおきたい、安心と自信が持てる入門ガイドです。

目次

タンゴの“美しく見える”第一歩:基本姿勢とポーズの土台をつくる

正しい姿勢で歩く:背筋を伸ばして重心を意識

タンゴでは、まず基本となる姿勢がとても重要です。
背筋をまっすぐに伸ばし、頭から足先まで一本のラインをイメージしてください。
肩は力まず、リラックスした状態を保つことが優雅さにつながります。
この姿勢を保てば、足運びも滑らかになり、リズムに合わせやすくなります。
さらに、足裏の重心を前寄りに置く“メタタルソ重心”を意識すると、身体の安定感が増します。
これは膝立ちした状態で感じた状態を思い出すとつかみやすく、自然に美しい姿勢が身につきます。
この土台が整うと、次のステップも安心して進められます。
次は、タンゴらしいポーズ、その“クローズド・ポジション”について見ていきましょう。

クローズド・ポジションで“優雅なつながり”をつくる

タンゴの代表的なポーズ「クローズド・ポジション」は、ペアが支え合いながら踊るための基本の形です。
リーダーはパートナーの右手を自分の左手で優しく握り、もう一方の手を軽く背中に置きます。
パートナーは左手をリーダーの肩や腕に添え、自然な体のつながりを感じられるようにしましょう。
この形があることで、互いの動きを感じ取りやすく、表現に深みが出てきます。
目線は軽く前方へ向け、視線も含めた一体感を出すと、より優雅に見えます。
次は、このポーズにリズムを乗せた動きの取り入れ方を見てみましょう。

リズムと呼吸で“キレと優雅さ”を生み出す秘訣

「スロー・クイック・クイック」で優雅な歩き方をつかむ

タンゴは「スロー(2拍)・クイック(1拍)・クイック(1拍)」のリズムで進行します。
「1…2…クイック・クイック」と足を動かしつつ、そのリズムを体で感じましょう。
最初はゆっくりで構いません。音楽のビートに合わせて足を動かす感覚が、リズムへの親しみを生み出します。
このリズム感が体にしみ込めば、停まり時の“キメ”も自然と優雅に見えてきます。
次は、呼吸と動きを合わせた“キレのあるポーズ”についてご説明します。

息を吐いて“ピタッと止まる”メリハリを意識

タンゴのキレを出すコツは、動き出すときや止まるときに呼吸を使うことです。
「動く時に息を吐き」「止まる時に息を軽く吸って止める」、これだけでも動きにメリハリが生まれます。
初心者の方は「頑張らずに、でもはっきり止まる」感覚を呼吸とともにつかんでみてください。
力まずリズムに任せることで、自然な美しさが生まれます。
さて、このリズムと呼吸を日常で無理なく取り入れる練習法を、次にご紹介します。

自宅で気軽に:未経験でもできる練習のヒント

鏡+動画で自宅練習:基本姿勢とリズム感を育てる

自宅では、まず鏡の前で姿勢をチェックしながら、基本姿勢やクローズド・ポジションを確認しましょう。
YouTubeや動画教材で「初心者向けタンゴ入門」などを視聴し、ステップや姿勢のポイントを参考にします。
動画を見て真似ることで、自分の動きの違和感にも気づきやすくなります。
また、「歩く→止まる→リズムに合わせる」この3つを順番に練習するだけでも効果的です。
その日の小さな成長を感じると、自然と次の練習も楽しみになります。
次は、仲間と一緒に楽しみながら続けるコツについて見ていきましょう。

仲間と楽しむ:安心感とモチベーションの両立

一人で練習するのが不安なときは、動画コメント欄やSNSで同じように練習を始めた人とつながってみましょう。
「私も初心者です」と一言添えて投稿するだけで、互いに励まし合える仲間ができるかもしれません。
また、地域の初心者向けタンゴ体験レッスンも、中高年の方が安心して通いやすいアットホームな雰囲気の教室が多くあります。
仲間と励まし合いながら練習することで、続けるモチベーションが生まれ、さらに上達の実感も得やすくなります。
次章では、自分らしさを感じながら楽しむための目標設定についてご紹介します。

自分らしさを育てる:タンゴで見つける小さな目標

無理なく続く“自分だけのゴール”を持つ

タンゴを始めるとき、多くの方が「うまく踊れるようになりたい」と思います。
でも、明確なゴールがないまま練習を続けていると、途中で自信をなくしてしまうこともあります。
そこで大切なのが、「自分だけの小さな目標」を設定することです。
例えば、「毎週1回だけでも練習する」「呼吸を意識して1曲踊る」など、日常に自然に取り入れられる目標がおすすめです。
達成しやすいからこそ、続けることが楽しくなり、気づけば自分らしいスタイルが育っていきます。
目標は大きくなくていい。
あなたの歩幅で、一歩ずつ積み重ねていけばいいのです。
では次に、そんな目標を実感に変える“見える化”の方法をご紹介します。

成長を実感する“記録”と“振り返り”のすすめ

目標に向かって進むうえで、自分の変化を「見える形」にするのはとても大切です。
たとえば、スマホで自分の踊っている様子を定期的に撮影してみたり、ノートに「今日は姿勢が安定した」など短い感想をメモしておくのも効果的です。
そうすることで、小さな成長が目に見える形となり、自信につながっていきます。
また、数か月後に振り返ったとき、「あのときは緊張していたな」「今は楽しく踊れているな」と、自分自身の変化にも気づけます。
タンゴの上達は、スピードではなく“変化を楽しめるかどうか”がカギです。
自分のペースで、少しずつ、そして確実に。
あなたらしいタンゴの歩みが、ここから始まります。

まとめ

タンゴの優雅なポーズは、特別なセンスや経験がなくても、基本姿勢やリズムのコツをつかむことで、自然と身につけることができます。
大切なのは「自分らしく、無理なく楽しむこと」。
まずは鏡の前で一歩踏み出し、少しずつリズムに乗る感覚を体験してみましょう。
この記事をきっかけに、「私にもできるかも」と感じていただけたなら嬉しいです。
ぜひ、あなたらしい美しさをタンゴで表現してみてください。始めるのに、遅すぎることはありません。

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この記事を書いた人

フロアに立っているだけで美しく人目を引く身体の作り方が得意。筋肉や骨の位置を意識した丁寧なレッスンをしていきます。

<< 主な戦績 >>
2008年、山田圭一郎とパートナーシップを組みプロデビュー。
デビュー戦で優勝。即日C級昇級。
2009年、2階級特進し最高位のA級昇級。
2010年、台湾国際大会にて、ライジングスター戦優勝、オープン戦準優勝。
2017年、統一全日本10ダンス選手権大会にて10種目総合準優勝、日本代表権獲得。
2018年、WDCプロフェッショナル10ダンス世界選手権大会にて10種目総合で世界ランク14位。
2022年、現役引退。後進の育成に努める。

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