60代からでも遅くない!「日本インター」で社交ダンスを観る&始める方法

「社交ダンスに興味はあるけれど、今さら始めるのは遅いかも…?」
そんなふうに感じている60代のあなたへ。
実は、今が“ちょうどいい”スタートタイミングかもしれません。

この記事では、日本最大級の社交ダンス大会「日本インター」の魅力や観戦の楽しみ方、そしてダンス未経験でも安心して始められる教室の選び方まで、わかりやすくご紹介します。
観るだけでも心が躍り、始めれば人生がより豊かになる――そんな社交ダンスの世界へ、まずは一歩踏み出してみませんか?

目次

日本インターとは?まずは知ってみよう

日本インターがどんな大会か?

日本インターナショナルダンス選手権、略して「日本インター」は、国内でも権威ある社交ダンスの国際大会です。
毎年6月前後、有明コロシアム(または近年は幕張など)で開催され、プロもアマも国内外から多数参加します。
この大会ではラテン・スタンダード双方の種目が披露され、世界レベルの演技を間近で見られることが魅力です。
「未経験でも楽しめるの?」と思われるかもしれませんが、大会側も“観戦初心者向けパック”を提供しており、解説付きで見やすく配慮されている年もあります。
まずはこの大会がどんなものかを理解することで、「観ること」は非常に気軽な入口になります。次に、なぜ観戦から始めるのがいいかを見ていきましょう。

観戦から始めるメリットと心構え

社交ダンスをこれから始めたい人にとって、いきなりレッスンに通うのはハードルがあるかもしれません。
しかしまず「観戦から始める」ことで、以下のようなメリットがあります:

  • 雰囲気・動き・音楽を肌で感じられる
  • 上手なペアのフォーメーションやステップを見ることでイメージが湧く
  • 自分にもできるかもしれないという希望が芽生える
  • 観客目線で「観る楽しみ」も味わえる

また、観戦時にはいくつか心構えを持つとよいでしょう。
たとえばプログラム表やパンフレットを手に入れて、入場前にどの種目がいつかを確認しておくこと。
それから、演技の途中で拍手してもいいのかどうか、マナーについて軽く調べておくと落ち着いて楽しめます。
「次はどのペアが踊るのかな?」とワクワクしながら、観戦から次段階へ自然につなげていきましょう。


観戦するときのポイントと楽しみ方

観戦チケット・席選びのコツ

日本インターを観に行こうと思ったとき、まず考えるのは「どの席にすればよいか?」ということ。
会場によって席構成(アリーナ席、スタンド席など)が異なります。
おすすめは、会場全体を見渡せるスタンド席(上の方)と、近くで臨場感を味わえるアリーナ席のバランスを考えることです。
もし解説付きの観戦パック(“観る専パック”)があれば、それを選ぶとルールや流れを知りながら観られて安心です。
また、パンフレットや進行表があれば事前に目を通しておきましょう。
どの種目がいつ始まるのかを把握しておくと、迷子にならずに観戦できます。
次に、観戦中に「何を見たらいいか」を押さえておきましょう。

観戦中に注目したいポイント

ダンスの観戦初心者が見るべきポイントをいくつか把握しておくと、楽しさがぐっと増します。

  1. ペアの動きと呼吸感
     パートナー同士の呼吸の合わせ方、ステップの揃い具合に注目すると“美しさ”のコツが見えてきます。
  2. 音楽とリズムへの対応
     音楽が変わるとステップが変わるので、曲の強弱に合わせて動きがどう変化しているかを見ると、技術の高さが実感できます。
  3. フォーメーション・流れ
     複数組が場を回る場面や列(ラインダンス的な並び)があるとき、全体の流れを観察すると演出意図が感じられます。

「このカップルの息がぴったりだな」「この曲の中でこんな動きがあるんだな」と感じる瞬間を探しながら観ると、次第に「自分もやってみたい」と思う気持ちが自然に湧いてきます。
次は、観戦後の“始めるステップ”を具体的に見ていきます。


社交ダンスを始める準備と心構え

教室選びのポイントとチェック項目

社交ダンスを始めるなら、まず良い教室を探すことが鍵です。
以下のチェック項目を参考にしてください。

  • 体験レッスンの有無:体験ができる教室なら、雰囲気を実際に感じられて安心です。
  • 講師の指導実績・雰囲気:親しみやすさや説明の丁寧さを重視しましょう。
  • 初心者クラスの設定:初心者・入門クラスがあるかどうかが重要です。
  • 立地・通いやすさ:通いやすい場所、交通手段が使いやすいかも大事です。
  • 料金体系の明示:月謝、回数制か、入会金など費用が明確か確認しておきましょう。

これらを元にいくつか教室をピックアップし、見学や体験をすることで、自分に合う場所を見つけやすくなります。
次に、最初のレッスンをどう受けるかをイメージしておきましょう。

最初のレッスンで気をつけたいこと

初回レッスンでは、「できる・できない」よりも“楽しむ姿勢”が大事です。
下記の点を意識すると心構えができます。

  • 靴:動きやすい靴(底がすべりにくく、ある程度のグリップ感があるもの)が望ましいです。
  • 服装:動きやすい服、レッスン用ウェアで十分です(いきなり正式なドレスでなくて構いません)。
  • ストレッチ・ウォーミングアップ:簡単なストレッチで体をほぐしておくとケガ予防になります。
  • 目線・姿勢:最初は背筋を伸ばし、前を向く意識を持つだけでもフォームの質が変わります。

最初はぎこちなくても大丈夫です。
講師が“一歩ずつ”導いてくれるはずです。
そして少しずつ動きが体になじんでくると、次の段階――実際にペアで動く練習――へと進みたくなるでしょう。


継続とステップアップのコツ

モチベーションを保つ工夫

ダンスを続けるうえで、モチベーションを保つことは重要です。
とくに初心期は「今日は疲れたから休もうかな」と思う日も出てきます。

以下の工夫を取り入れてみましょう:

  • 目標を小刻みに設定する:たとえば「1か月でワルツの基本ができるようになる」など、具体的な短期目標。
  • 成長記録をつける:レッスンノートにできるようになった動きや気づきを書き留めておくと進歩が見える化します。
  • ペアや仲間をつくる:一緒に踊る友人、教室仲間がいると励みになります。
  • イベント参加や観戦を“リマインダー”にする:次の日本インターで「この動きを見てみよう」という目標があると、自然と練習が続きます。

これらを組み合わせることで、無理なく続けやすくなります。
次に、少しステップアップして「小さな発表」「ミニ競技会」への挑戦を見ていきましょう。

小さな発表・ミニ大会にチャレンジする

ある程度動きに慣れてきたら、教室や地域で開かれる“小さな発表会”や“初心者向けミニ大会”へ挑戦するのも楽しい次のステップです。
理由は次のような点があるからです。

  • “人前で踊る”経験が自信につながる
  • 講師や仲間からフィードバックをもらえる機会になる
  • 目標があることで練習に張り合いが出る
  • 失敗しても経験になる

ミニ大会ではルールが緩やかだったり、参加費が小額だったりするケースが多いので、安心してトライできます。
「100%完璧でなくてもいい」「楽しむことを第一に」この心構えを持てば、参加そのものが大きな前進になります。
そして、いずれは日本インターで“観戦”から“参加”を視野に入れる日も近づくでしょう。

まとめ

日本インターという大会をきっかけに、社交ダンスの魅力を観て・知って・始める方法をお伝えしてきました。
観戦はダンスの美しさと奥深さを知る絶好の機会であり、教室に通うことも決して敷居が高いものではありません。
教室選びや初レッスンのコツ、継続の工夫まで、60代からでも安心して始められる道筋があることを、感じていただけたでしょうか?

「やってみたい」という気持ちがあるなら、それが何よりの原動力です。
この機会に、人生をもっと楽しくする新しい一歩を踏み出してみましょう。

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この記事を書いた人

フロアに立っているだけで美しく人目を引く身体の作り方が得意。筋肉や骨の位置を意識した丁寧なレッスンをしていきます。

<< 主な戦績 >>
2008年、山田圭一郎とパートナーシップを組みプロデビュー。
デビュー戦で優勝。即日C級昇級。
2009年、2階級特進し最高位のA級昇級。
2010年、台湾国際大会にて、ライジングスター戦優勝、オープン戦準優勝。
2017年、統一全日本10ダンス選手権大会にて10種目総合準優勝、日本代表権獲得。
2018年、WDCプロフェッショナル10ダンス世界選手権大会にて10種目総合で世界ランク14位。
2022年、現役引退。後進の育成に努める。

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